自然

線状降水帯っていつから言われ出した?その原因と怖さは?

近年、集中的な豪雨災害が日本中で多発しています。

今年も7月に入ってから、九州南部、九州北部でそれぞれ集中豪雨が発生し、河川が氾濫したり、土砂崩れが発生したりと甚大な被害が出ています。死者や行方不明者の数も日に日に増えている状態です。被害にあわれた方のご冥福をお祈りします。

今年の雨は、梅雨前線が停滞していることも原因のひとつなのですが、それに加えて、最近ニュースやTV番組でよく言われるようになってきた「線状降水帯」というものが豪雨の原因とされています。今日はこれについて簡潔にまとめていきます。



線状降水帯とは

気象庁では、線状降水帯を次のように定義しています。

 次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状にのびる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域
(出典:気象庁HP、[最終閲覧:2019/09/09])
(URL: https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kousui.html )

簡単にいうと、線状降水帯とは、雨を降らせる積乱雲が次々に発生してほぼ同じ場所に停滞・通過することで作り出される長さ50~300キロ、幅20~50キロの強い雨が降る細長い帯状の領域のことをいいます。

ただし、この用語は2000年ごろに日本で作られた新しい用語で、気象学的に厳密な定義があるわけではなく、英語でも “Senjo-kousuitai” と表現されています。

これが発生すると、「短時間」に「大量」の雨が「ほぼ同じ場所」で降ります。とても怖いですね…。怖いだけでなく非常に危険なものとなっています。

どう危険なのか?

続いて、線状降水帯がなぜ危険なのかについてです。前述したように、線状降水帯が発生すると、「短時間」に「大量」の雨が「ほぼ同じ場所」で降るため、災害につながりやすいとされています。

発達した雨雲は、本来寿命が短くすぐに衰退していきますが、いったん線状降水帯が形成されると、膨大な雨がより長時間に渡って続くため、厳重な警戒が必要と言われています。

また、全国どこでも発生する可能性がある上に、台風などと比べても予測が非常に難しいのが、線状降水帯の特徴でもあります。

1995年以降、台風を除いた集中豪雨のうち約6割がこの線状降水帯によるものでした。



避難は?

基本的には行政などの避難指示に従うことが大事ですが、もう川が氾濫し始めていたり、深夜の避難だと逆に危険な場合があります。その時は「垂直避難」という動きをすると良いと言われています。

これはその字の通りで、2階建ての家の人は2階に避難したり、屋根に上がれるのであれば屋根に上がったり、近くのマンションなどの高さがある建物に避難することで水害から逃れようとする方法です。どうしても避難できない状況の場合はこういった方法をとるのが良いと言われています。

まとめ

ここまで線状降水帯についてざっくりとまとめてきました。まず取るべき行動は「いのちを守るための行動」です。1日も早い梅雨明けが待たれますね。